ベルリンに来たばかりのころ、電車やバスの乗り方やルールが分からず
あやうく警察を呼ばれる事態になってしまったことがありました…
ベルリンに慣れていない方向けに、私の経験談もふまえて気をつける点をシェアします。
ゾーンについて
前提として、ベルリンはゾーンで区分されています。
ABゾーン、BCゾーン、ABCゾーンの3つに分かれ、どのエリア内を移動するかによって
切符の価格が変わります。
ゾーン区分(マップをクリックするとより詳細なPDFをみることができます)
中心部から、A→B→Cとなっています。
有名な観光地や多くの企業はAゾーン内にあることがほとんどだと思います。
テーゲル国際空港(TXL)はBゾーン、シェーネフェルト空港 (SXF) やポツダムはCゾーンにあります。
切符の種類と価格
切符にはいろいろな種類や条件があり、使用頻度によってはお得になる回数券などもあります。
※価格は2018年1月時点
1. 片道切符(Single ticket)
・AB:2.80€ BC:3.10€ ABC:3.40€
・片道2時間の移動に利用可
・4回分の回数券もあるので、この切符を何度か使う場合はそちらの方がお得です
2.短距離切符(Short-trip ticket)
・AB、BC:1.70€
・電車(都市鉄道S-Bahnと地下鉄U-Bahn)は3駅以内、バスやトラムは6停留所以内の場合に利用可
・4回分の回数券もあるので、この切符を何度か使う場合はそちらの方がお得です
3.1日券(Day ticket)
・AB:7.00€ BC:7.40€ ABC:7.70€
・1日(初回乗車〜翌日午前3時)利用可、乗り放題
4.7日間券(7-Day-Ticket)
・AB:30.00€ BC:31.40€ ABC:37.50€
・7日間利用可、乗り放題
5.1ヶ月券(/Monthly ticket)
・AB:81.00€ BC:82.50€ ABC:99.90€
・発行から1ヶ月間利用可、乗り放題
・なぜかS-Bahnの券売機では購入日から当月末までの発行しかできず、U-Bahnでは購入日から1ヶ月間の期間で発行されます。
(チケットカウンターで購入すると期間の指定ができるかもしれません)
また子ども料金や自転車料金などもあるので、詳しくはBVG(ベルリン交通局)のサイトを見てみてください。
なおチケット購入場所は駅のホームや構内にある券売機やカウンター、トラムの場合は車内券売機で購入できます。
BVGやDB※のアプリもあり、その中で事前に購入することもできます。券売機は紙幣が使えない場合があったり、アプリで路線図も見れるのでインストールしておくと便利かもしれません。
BVGアプリ: App Store Google play
DBアプリ:App Store Google play
※DB:ドイツ鉄道
乗車方法
日本と違って改札はありません。
ホームにある打刻機で乗車時間を打刻し、そのチケットを持って乗車します。
チケットがなくても乗車できてしまいますが、時々車内に私服の検札管が乗り込み、
切符を持っているかをチェックします。
わたしはチケットを失くしたり、片道券を、2時間以内であれば往復可能だと勘違いして罰金を支払った経験があります…
容赦なく60€の罰金を取られるので、打刻がされた正しいチケットを無くさずしっかり持って乗車するように気をつけてください。
ちなみに、万が一失くしたりして検察官に見つかった場合、検察官と途中下車をし
その場で罰金の支払いを命じられます。
またはパスポートを所持している場合は、その場で請求書を発行してもらうことができ、2週間以内に振り込むように言われます。
私は現金もパスポートも手元になく、「無条件に警察を呼ぶ!」と何を言って抵抗してもその場で警察に電話されました。笑
「2ヶ月でドイツ生活終了…」と思ってパトカーを待っていたら、たまたま、スマホにパスポートの写真データがあることを思い出し、それを見せたら請求書を発行してもらうことができ、難を逃れました。
パスポートのデータ(顔写真のページ)をスマホに入れておくことは、海外生活において万が一の時に役立ちます…!
電車、バス、トラムを同じチケットで利用可能
チケットが有効なうちであれば、電車、バス、トラム(路面電車)どの公共交通機関でも自由に乗り換えできます。
日本だと会社がちがう電車を乗り換えるときは一度改札を出て、ちがう改札を通る必要があるので
この点生活者にとって便利です。
以上ベルリンの公共交通機関の乗り方や注意点でした。
公共交通機関をうまく使って、ベルリンの観光名所も効率的にまわってみてください。
少しでもお役に立てるとうれしいです。