4年間で40億ドルの企業価値となったSlackの戦略【海外コミュニティマーケティング事例】

以前から気になっていたSlackのマーケティング戦略について、やっといろいろ調べてみました!

結論からいうと

✔︎カスタマーエクスペリエンスを大事にして口コミなどオーガニックに拡散させる

✔︎ブランディング重視

となっています。

調べていて、コミュニティマーケティングの考え方とつながっている部分があり、

成功事例のひとつと言えるのではと思いました。

各マーケティング手法の定義が基本的にいつもふわっとしていますが(わたしだけ?笑)、

こういうマーケティングをやっていきたい!とコミュニティマーケと同じように思ったものでした。

↓ Slackの中の人から返信いただきました!うれしい〜〜〜!!!!

ちなみに余談ですが、、気になったきっかけは、Slackが落ちたときのTwitterでのユーザーの反応です。

コネクションに問題発生..!!

 

↓ユーザーの反応

コネクショントラブルがおきた時のユーザーの反応が、

「エネルギーやるよ!」

「手伝い必要なら気軽に声かけてね!」

「応援してるよ!」

など….あたたかいコミュニケーションですね…( ;  ; )

 

もちろん、怒りの反応も多くあります。

が、ユーザーと日頃から大切にコミュニケーション取っているんだな、と

まんまとわたしもSlackのファンとなりました。

↑わたしのひとりごとにも丁寧に返信くれた:)

 

数値でみるSlack

前置きながくてすみませんm(_ _)mまずはSlackの数値の情報です!

2016年10月時点(4年目)で、

・125万人以上の課金ユーザー
・4年間で0から40億ドルの企業価値
・400万人のアクティブデイリーユーザー

2018年6月時点では、

800万人のデイリーアクティブユーザー

企業価値51億ドル(約5,600億円)

曲線がぐいーーーんとなってます。

 

Slackの成長の要因は口コミマーケティング

Slackの大きな成長要因のひとつは口コミマーケティング(word-of-mouth marketing)で、

いまでも最も重要なものとしています。

CEOのStewart ButterfieldのTwitter「オーガニックが一番でpaidが2番

 

なお「口コミマーケティング」と言っている時もあれば、「オーガニック」と言っている時もあり、

要するに自然にユーザーから拡がっていくマーケティングを重要としています。

口コミマーケティングとコミュニティマーケティングは完全に同じものではないですが、

ユーザーがユーザーを連れてくる状態なので、口コミマーケはコミュニティマーケティングの一つの手法になりそうです。(たぶん)

 

コミュニティ マーケティングに関するメディア記事ざっくりまとめ

 

 

Slackの流入経路の90%以上はDirect

Slackは、ブランディングも大切にしています。

Slackのサービスサイト(Slack.com)への流入の91.35%はDirect(左)、検索流入は3.72%です。

そして、検索キーワードのトップ5はすべて「Slack」が含まれているそうです。

 

下記は、アメリカのOPENVIEWというメディア記事の引用

・マーケティングチャネルとしては、SNSとMediumをコアとし、頻繁にブランドを出すようにしている
・また、パーソナルで思い出になる、面白い独自のブランドを定義してきました
・Slack.comへの流入は91.35%がDirect、検索流入が3.72%、Displayが0.06%
・Slackをバイネームで知っているので「Slack.com」と打ち込んで流入させる

参考:PEEK INSIDE SLACK’S MULTI-MILLION DOLLAR SAAS GROWTH STRATEGY

 

ブランディングが確立されていると、SEOで競争しなくていいので消耗しないですね。めちゃつよい…!!!

リターゲティング広告はやっていなく、とにかくブランドを重視しているそうです。

(裏を返すとリタゲはブランディングを毀損する、という考え?)

 

SlackのSEOの戦略

流入のほとんどはDirectですが、とはいえSEOでの戦略もあります。

・SlackはSEO目的のコンテンツマーケではなくて、Slack AppのLPへのSEOで成功しています
(Appというのはgoogle driveやtrello、GithubなどSlack連携できるツール。

それぞれの名称で検索するとSlack AppのそれぞれのLPが上位表示されます。例:Google Drive App ページ
・それをするために、Slackは各連携ツールごとにLPを用意している
・SlackはロングタームのSEO対策として、連携ツールごとのLPを持つことは非常に大事だと自負している
(なぜなら、Slackはワーキングライフにおけるツールをほぼ連携させているから)
・検索のうちオーガニック検索は90.16%、検索されているキーワードトップ5にはすべて「Slack」が含まれており、サービス自体がくっついている(口コミによるブランディングができている)
・そのためSlackはコンテンツマーケやSEOに注力しなくても良い状態になっている

 

Slackは外部サービスの連携を200以上?(曖昧)できるのですが

そのサービスを使おうと思ったユーザーを取り込むために、SEOはそこにのみ集中させています。

 

Mediumの活用

Slackはチャネルの一つとして、Mediumを企業blogとして活用しています。

Mediumは、ブログサービスのようなもので日本のnoteがそれに近いです)

Mediumの役割としては、サービスのアップデート、チュートリアル、ワークプレイスのtips、パーソナルストーリーをコンテンツとしており、

ユーザーかどうかに関わらず、読者とつながりを持ち、ブランディングに役立てています

ちなみに、リファラル流入のうち50%はMediumからの流入だそうです…すごい..

 

Medium内からのアクセスを増やすためにも戦略があり、‘Popular On Medium’やメルマガなど

目立つところで取り上げられるようにMediumのアルゴリズムを意識しています。

自社blogどこでやろう、、というような話はわりとあるような気がしますが、

noteなどで、Mediumのようにアルゴリズムがあれば、そちらを活用した方が潜在層にアプローチしやすいのではと思います。

 

SlackのTwitter活用

前述しましたが、SlackはSocial Media、なかでもTwitterをかなり、かなり活用しています

(Twitter活用企業ナンバー1な気がする…w)

SlackのTwitterを見るとわかるのですが、とにかくユーザーとのエンゲージメントがすごいです。(@SlackHQ

活用方法としては、カスタマーからフィードバックをもらったり、

変更や改善のアップデートをしたり、コミュニケーションするなど

カスタマーとの繋がりとブランドを印象付けるために使っていて、特にカスタマーサポートの役割が大きいそうです。

(単にTwitterからの流入を稼ぎ、クリックしてもらうためには使っていません)

 

問い合わせしたかったら、Twitterでメンションすれば良いのでカスタマーエクスペリエンス良すぎです(`・ω・´)

 

まとめ

  • Slackは、とにかくカスタマーエクスペリエンスオーガニックなレコメンド(口コミ)を大事にした
  • Slackは、blog、ソーシャルメディア、広告まですべてのチャネルでユニークで一貫性のある、セールス性のないブランディングを徹底
  • Slackはコンテンツマーケティングとは対照的に、ブランド化されたキーワードと連携パートナーのキーワードにSEOを集中させた
  • SlackはMedium(blog)を活用し、新しいフォロワーを集めたり既存ユーザーにアップデートを知らせたりしてブランド名に接触させた
  • SlackはTwitterで、カスタマーと交流したり声を集めたり、カスタマーサポートを行なっている

 

Slackの事例をしらべて改めて、サービスはカスタマーの体験をいかによくするか、に尽きると思いました。

よいサービスにはファンがつき、コミュニティとすることでさらに生活者を幸せにするサービスになる、という循環がふつうになればいいな〜(`・ω・´)